殺処分が激減した10年間。不幸な命を増やさないTNR活動
2026.10.24
TNR活動保護譲渡・譲渡会
犬猫の殺処分数が10年間で約98.5%減少! 不幸な命を増やさないTNR活動の大切さ
静岡県の犬猫の殺処分数は、この10年間で大きく減少しています。
2015年度には犬猫合わせて1,939頭だった殺処分数が、2020年度には378頭、2025年度には29頭となりました。
10年間で約98.5%の減少です。
静岡県の犬猫殺処分数の推移

この大きな変化は、行政や動物愛護団体、ボランティア、地域の皆さまによる長年の取り組みの積み重ねによるものと考えています。しかし、殺処分数が減ったからといって、野良猫の問題が解決したわけではありません。
TNR活動とは?
TNRとは、野良猫を捕獲(Trap)し、不妊去勢手術(Neuter)を行い、元の場所へ戻す(Return)活動です。

手術を終えた猫は、その目印として耳先をV字にカットします。その耳が桜の花びらに似ていることから「さくら猫」と呼ばれています。
TNRの目的は、これ以上、野良猫を増やさないこと。
猫は繁殖力が強く、不妊去勢手術をしなければ、次々と子猫が生まれます。
しかし、生まれたすべての子猫が安全な環境で暮らせるわけではありません。
病気や飢え、交通事故など、外で暮らす猫たちは常に多くの危険にさらされています。
TNRは、今いる猫の命を大切にしながら、これ以上過酷な環境で生まれる命を増やさないための活動です。
保護するだけでは、問題は解決しません

行き場のない猫を保護し、新しい家族につなぐ活動は、とても大切です。しかし、保護には人手や費用、飼育できる場所などの限界があります。どれだけ多くの猫を保護しても、その地域で繁殖が続けば、また新たな子猫が生まれてしまいます。生まれてしまった命を救う保護活動と、不幸な命を増やさないTNR活動。どちらも欠かすことはできません。
そして、野良猫問題を根本から改善していくためには、継続的なTNR活動が重要です。
TNRの成果は、時間をかけて現れますTNRは、一度実施すればすべてが解決する活動ではありません。地域の猫たちに計画的に不妊去勢手術を行い、新たに入ってくる未手術の猫にも対応しながら、継続して見守っていく必要があります。
こうした取り組みによって繁殖を防ぎ、長期的に野良猫の数を減らしていくことを目指します。
また、発情期の鳴き声や繁殖に伴う行動などが減ることで、地域の生活環境の改善にもつながります。TNRは、猫のためだけではなく、人と猫が共生する地域づくりにもつながる活動なのです。
クローバーは10年間で500匹以上のTNRを実施

静岡市TNR推進団体クローバーは、約10年間にわたり、500匹以上の猫にTNRを実施してきました。
私たちは、目の前の命を救う保護活動とともに、不幸な命を増やさないためのTNR活動を大切にしています。
静岡県全体の殺処分数が大きく減少した背景には、さまざまな取り組みがあります。
この減少をTNRだけの成果とすることはできませんが、繁殖を防ぐTNRは、保護や譲渡と並んで重要な役割を担っていると考えています。
殺処分ゼロ、その先へ
殺処分数が大幅に減少したことは、大きな前進です。
しかし、私たちが目指しているのは、殺処分数を減らすことだけではありません。
外で生まれ、病気や飢え、交通事故などで命を落とす猫たちを減らすこと。そして、人と猫が安心して共生できる地域をつくることです。

生まれてしまった命を救うこと。そして、不幸な命を増やさないこと。
どちらも大切にしながら、クローバーはこれからもTNR活動を続けていきます。
皆さまのご理解とご協力を、よろしくお願いいたします。
静岡市TNR推進団体 クローバー
参考資料
※殺処分数は静岡県全体(静岡市・浜松市を含む)の年度別統計です。統計上の殺処分数には収容後の死亡が含まれる場合があります。
2026年 11月1日
ツインメッセ静岡 保護猫・保護犬譲渡会

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